ビル管の免状が届く
家でゴロゴロしてたら、チャイムが鳴り郵便が届いた。
ビル管の免状を申請した時に同封した、返信用の封筒だった。
そこから一ヶ月と少しで、やっと免状が届いたよ。
実物がこれ ↓
今までとった資格と違って賞状なんだよね。
正直カードで貰った方が扱いやすいんだけどな。
でも今の転職活動ではこれが最大の武器だ。
大事にしまっておこう。
まだ転職活動は始めたばかりだけど、ビル管の威力は感じてる。
多分、ビル管が無けりゃ書類審査には通ってなかっただろうから。
それで転職活動なんだけど火、水曜日あたりにSPIを受けようと思う。
自宅のパソコンで受けられるってことだから、まだ気が楽だよ。
ただ、対策は今のところ全然進んでない。
おそらくみんな知っているとは思うけど、ざっくりいうと国語と算数の試験だ。
前者は対策しなくてもなんとかなりそうだけど、後者はちゃんと対策しないと厳しいと思う。
だけど、いざ机に向かうと全く集中力が続かない。
ビル管試験、退職という大イベントの後だから完全に気が抜けてしまった。
なんかもうなるようにしかならんだろっていう心境だわ。
なんとか奮い立たせて頑張りたいとは思うけどね。
転職活動 その1
朝起きて、仕事に行かなくていいって最高だな。
最終勤務からほぼ引きこもって、一日中ごろごろしてる。
基本的にヒキニート体質は変わらない。
でも履歴書だったり、職務経歴書、面接の問答集なんかは少しずつ作ってる。
自分のキャリアから見栄えのするモノの作るのは、なかなか大変だよ。
あと、自己PRや志望動機を考えるのは毎回苦労する。
ネットでテンプレ見つけてきて、切り貼りして作るから別に難しくはないんだけど、自分で書いていて、あまりにも心に無い内容にうんざりしてくる。
楽に金を稼ぎたいって一点しかないからね。
自分の経験や能力の無さへの負い目もあるし。
まあ、時間はあるからゆっくり作っていこうと思う。
なんて考えてたら、応募してた会社のうち2社から早速、書類選考通過のメールが届いたよ。
レスポンスが早いのは有難いんだけど、もう少し何にも縛られない生活を満喫したかった。
嬉しいより億劫さの方が勝ってしまうわ。
そしてやっぱり、ビルメンって資格で振るいにかけられるんだろうな。
多分、ビル管が効いてるんだろう。
逆に言うと、ボロボロのキャリアでも、多少年をくってても資格さえあれば、書類はパス出来る可能性が高いってことだ。
これは、ビルメンのメリットだろうねぇ。
なんにしても、面接を受けられることになり、日程調整を進めてる。
ただ、俺が現在、応募している全ての系列系ビルメン会社は、1回の面接で内定が出るわけでは無く、2次面接も受ける必要がある。
ここは明らかに独立系の会社とは違うね。
退職した会社も、当時別に受けた会社も1回の面接、それもバイトの面接と同じようなノリですぐ内定が出たからね。
系列系は親会社のフローチャートに則ってるんだろうな。
ちなみに俺が遠隔地に住んでるって配慮から、面接はwebで受けられることになった。
これは今の情勢も関係あろうだろうね。
テレワークの環境を整備して、対面を避ける風潮は、特に遠方で就職活動してる人間にとっては追い風じゃないかな。
俺としても出向かなくていいのは有難いけど、テレワークと無縁の仕事をしていたからwebで面接なんて初めてだし、不安はあるけどね。
そうそう、面接と並行して適性検査ってのを受けることになった。
噂に聞くSPIってやつだ。
当然、今まで俺はそんなもの受けたこともない。
今ネットでいろいろ調べて対策してるけど、準備期間があんまり無いから出たとこ勝負だろうな。
改めて思ったけど、系列系はハードルが高いわ。
おそらく、俺が応募してるビルメンランキング上位の会社は、どこもSPIみたいなものを課してくるだろう。
正直なところ若干、嫌になってきた。
考え無しにいろいろ応募したのは失敗だったな。
来週からいろいろ忙しくなりそうだよ。
転職活動スタート
転職活動を始めようと思うけど、まず方針としては
- 系列系ビルメン
- 首都圏
- ビルメンランキング上位から応募していく
とこんな感じでいこうと思う。
ビルメン経験はまだ浅いけど、仕事が楽かどうかって会社じゃなく現場次第ってのは働いててよくわかった。
つまり、入社前に地雷現場って避けようが無いんだよね。
だから、鵜呑みには出来ないけれど、ビルメンランキングと求人票に頼るしかない。
そもそも求人情報見て思ったけど、系列系ってはっきりと配属先を明記してないことの方が多いね。
面接の時に聞くしかないんだろうか。
そして、探し方だけど今回は転職サイトを利用しようと思う。
今の地方独立系ビルメン会社はハロワとインディードで自分で応募したから、転職サイトって使ったこと無いんだよね。
よくわからんからとりあえずdoda、リクナビ、マイナビ、エン転職に登録してみたよ。
そうしたらキャリアサポートだか、エージェントだかと面談することになった。
電話でいいってことだから、こちらの状況・方針を伝える。
いろいろ聞かれたけど、とにかく興味がある企業があったらどんどん応募しましょうってことだった。
まあ確かにその方が効率はいいよな。
書類選考に通る割合は、一般的に大体20%だか30%くらいらしいから。
まして、36歳でまともな職歴がビルメン3年弱の俺だともっと低くなるかもしれない。
てことで、とりあえず、方針の3番に従って良さげな会社5、6社の応募ボタンをポチった。
ここから面接に進めたり、正式な履歴書、職務経歴書を求められたりするらしい。
手書きで履歴書書いて、郵送してって手間が無いのは助かるね。
一応、応募したビルメン会社の大体の条件も書いておく。
年収350~500万
年間休日数120日以上
ほんとにざっくりこんな感じ。
とは言え求人票で給料と休み以外で重視することなんてあるんかね。
とにかくあとは連絡を待つのみ。
最終勤務
退職を切り出してから1ヵ月、いよいよ昨日が最後の勤務だった。
24時間勤務だから退勤するのは翌日、つまり今日だったんだけどね。
退職届も出したし、作業着やその他会社から支給されてるものもすぐに返却できる用意もできた。
あと一般ビルメンの場合、特に引き継ぎみたいなものはない。
俺が一人抜けても特に問題なく現場は回るだろうね。
それでも退職するってのは気まずさはあるね、親切に仕事を教えてくれた人もいるし。
ただ、それ以上にこれでしばらく仕事に行かなくていいって思うと気分が軽いわ。
このままニートに戻れたら最高なんだけどねぇ。
で最後の日の朝、普段なら一番憂鬱な時間だけど、これで終わりと思うと現場に向かう足取りも軽くなる。
いつも通り朝礼を聞いて、巡回に行き検針、点検して待機。
最後に限っていろいろトラブルがみたいなジンクスも発動せず、何事もなく時間が過ぎてあっという間に翌日。
朝礼で最後の挨拶を求められる。
人前で話すのが苦手だし、大嫌いなんだよね。
急に話を振られると、しどろもどろになってまともに話せなくなる。
こういう時は必ず事前に話す内容を用意しておく。
ネットでテンプレ調べて、そのまま話すだけなんだけどね。
「お世話になりました。次の仕事も頑張ります。皆さんも体に気を付けて頑張ってください。」
こんな程度のことも準備しないと話せないんだから情けないわ。
とにかくこれですべておしまい。
返すもの返してロッカーを空にして帰宅する。
特に感慨もない。
24時間勤務が終わって帰宅する瞬間って普段でも開放感が凄いのに、最終勤務だとそれ以上の開放感でひたすら気分がいいね。
これから転職活動をしなきゃいけないけど、今日は何も考えずに満喫しようと思うよ。
退職を決意する
突然だけど、退職することを決めた。
理由は実家に居場所が無くなりそうだから。
そこで折角の機会だし、都会に出て系列系のビルメン会社を目指してみようと決めたよ。ビル管も取ったしね。
駄目ならまた独立系に戻ったらいいし。
まあ今の現場は全く不満がないわけじゃないけど、俺でも務まるレベルだからそこを離れるのは惜しいと思わないでもないが。
で早速退職したいと会社に伝えるわけだが、ビルメンの場合、伝えるタイミングが難しいね。
基本、狭い監視室にみんないるわけだし、さすがに全員がいる状況で切り出すのは無理。
かといって上司とは出勤したら常に顔を合わせてるのに、電話で伝えるのも礼儀としてどうかと思うしね。
とにかく早く意思を伝えた方が迷惑にならないと思うけど、なかなか二人きりになれなくて困ったよ。
結局、なんとかタイミングを見計らって伝えたけどさ。
しかし、退職を伝えるのってめちゃくちゃ緊張するね。
上司と普段からそんなにコミュニケーションをとってないのもあって心臓はバクバクだし、声も震えてたわ。
ただ、特に引き止められたりはなく、すんなり了承して貰えた。
理由は聞かれたけどね。
そして、退職までの期間、なんとなく気まずいね。
ほとんどの同僚からは激励されたけど、一部からは完全に無視される状況になったよ。
まあどうせ1ヵ月と少しだからどうでもいいが。
とここまでが11月半ばの話。
今週末が最終出勤日で12月いっぱいで退職することが決まったよ。
有休消化期間に入ったら就職活動を始めようと思う。
すんなり仕事が見つからないかもしれないけど、今すぐ家を追い出されるわけでもないし、多少の貯えもあり、失業保険もある。
独り身だし、まあどうとでも生きていけるはず。
ビル管試験の結果
試験直後の自己採点で受かってるだろうなとは思ってたけど、やっぱり合格してた。
嬉しいというよりホッとしたよ。
正直なところビル管の勉強に嫌気がさしてたから、仮に落ちててもう一年勉強を続けるって多分無理だったわ。
とにかく、ビルメンとして最低限必要な資格は一通り揃った。
これで仮に今の会社をクビになっても、どこかしら就職先は見つかるはず。
というのも地方の独立系ビルメンって現場が無くなったら、次の行き先があるか分からないからね。
正社員とは言っても実質的には派遣みたいな扱い。
次の行き先をより簡単に決めるために資格が大事なんだよね。
ビル管に合格したって現場担当に話したら、早速いくつか異動の話が出てきた。
もちろん断ったよ。
小さな現場だけどいきなり責任者て。
うちの会社よっぽど人材いないんだな。
資格があるから仕事もできるってわけじゃないんだけど、この業界だと資格がより重視されるってのは確かみたいだ。
あと一応電験三種も目指して見ようと思う。
ただ、参考書を見てみると今までとった資格とは次元が違うね。
これまで通り1年で一発合格ってのは無理そうだから、気長にやっていこうと思う。
ビルメンという仕事
以前の記事でも少し触れたけど、俺のいる現場は当たり現場だと思われる。
というのもまず現場の人数が多い。
だから、一人に割り当てられる作業量も必然的に少なくなる。
ぶっちゃけ俺いらなくね?ってよく思うよ。
まあそれを踏まえて、普段どういうことをしているのか書いてみようと思う。
- 検針
- 点検
- 修繕・クレーム対応
ざっくりいうとこの三点である。
まず一点目の検針については説明不要だろう。
施設の至る所にある電気、水道、ガスメーターなどの記録を巡回を兼ねてとっていく。
その際、何か異常を見つけたら報告するんだけど、せいぜい球切れを見つけるくらいで、あとはほぼ何もない。
実質ただのお散歩である。
2点目の点検については、毎月やる点検と年に1回もしくは半年に1度の点検がある。
毎日、何かしらの自主点検がスケジュールに組み込まれている。
月次点検は、大体が手間のかからないものである。
目視して終わりだったり、動作させて何もなければ終わり。
年次になると、普段なかなかいけない場所に入らなきゃいけないことが多く、面倒になる。
ただ難しい作業はなく、何か不具合が見つかれば上に報告して終わりってのは変わらず。
3点目は修繕・クレーム対応
一番多いのはなんといっても球切れである。
うちの施設も、徐々にLEDに切り替わってきていて頻度は減っているにしても、まだまだ球替えの依頼は多い。
誰でも出来る簡単な仕事ではあるけど、高所恐怖症なら辛いだろうな。
同率で多いのが部屋が暑い、寒いっていうクレーム。
各部屋で自由にオンオフや温度設定が出来ないセントラル空調方式ってやつで、依頼がくると、こっちでパソコンをポチポチして設定温度を弄ってやる。
あとは水回りのトラブルとか、ドアの軽微な不具合、雨漏りあたりがパッと思いつくところ。
滅多にないけど、警報が鳴ることもある。
入ったばかりの時は、重大な設備の故障だったらどうしようと焦ったよ。
でも、この現場に勤めて2年と少し経つけど、マニュアルに無いヤバい故障に当たったことは無い。
結局、基本的な業務は点検と検針でたまにクレーム対応するって感じだな。
日報、点検表や故障・不具合の報告書を作成すると言った、ちょっとしたデスクワークもあるにはあるけど、これらもテンプレがあるからそんなに時間は取られない。
午前中にその日の仕事が全て終わって、あとは待機っていうのも珍しくないよ。
同僚の話を聞くと多少の忙しさの差はあるにせよ、業務内容自体は他の現場も大差がないようだ。
以上がある地方独立ビルメンのお仕事の内容でした。
労働意欲の低いニート上がりの俺でさえ、3年近く続けられてるってことを考えるとネットのビルメンへの風評ってあながち間違ってないと思うわ。