30代職歴無しからビルメンになった話

21で大学中退 その後バイトを転々と半ニート生活で気が付けば30代

最終勤務

退職を切り出してから1ヵ月、いよいよ昨日が最後の勤務だった。

24時間勤務だから退勤するのは翌日、つまり今日だったんだけどね。

退職届も出したし、作業着やその他会社から支給されてるものもすぐに返却できる用意もできた。

あと一般ビルメンの場合、特に引き継ぎみたいなものはない。

俺が一人抜けても特に問題なく現場は回るだろうね。

それでも退職するってのは気まずさはあるね、親切に仕事を教えてくれた人もいるし。

ただ、それ以上にこれでしばらく仕事に行かなくていいって思うと気分が軽いわ。

このままニートに戻れたら最高なんだけどねぇ。

 

で最後の日の朝、普段なら一番憂鬱な時間だけど、これで終わりと思うと現場に向かう足取りも軽くなる。

いつも通り朝礼を聞いて、巡回に行き検針、点検して待機。

最後に限っていろいろトラブルがみたいなジンクスも発動せず、何事もなく時間が過ぎてあっという間に翌日。

朝礼で最後の挨拶を求められる。

人前で話すのが苦手だし、大嫌いなんだよね。

急に話を振られると、しどろもどろになってまともに話せなくなる。

こういう時は必ず事前に話す内容を用意しておく。

ネットでテンプレ調べて、そのまま話すだけなんだけどね。

「お世話になりました。次の仕事も頑張ります。皆さんも体に気を付けて頑張ってください。」

こんな程度のことも準備しないと話せないんだから情けないわ。

 

とにかくこれですべておしまい。

返すもの返してロッカーを空にして帰宅する。

特に感慨もない。

24時間勤務が終わって帰宅する瞬間って普段でも開放感が凄いのに、最終勤務だとそれ以上の開放感でひたすら気分がいいね。

これから転職活動をしなきゃいけないけど、今日は何も考えずに満喫しようと思うよ。